伊藤君
「先生、そもそもどうやって太陽から電気をつくっているの?」
先生
「伊藤君、それは実に良い質問ですね。」
先生
「今、伊藤君がとても良い質問をしてくれたので、これから太陽と電気の関係についてお話ししましょう。」
3人
「ハーイ!!」
先生
「まず答えから先に言うと、太陽から電気を作る方法は二つあります。」
先生
「一つは、太陽の光を利用して電気を作る方法、これを太陽光発電といいます。」
先生
「そしてもう一つは、太陽の熱を利用して電気を作る方法、こちらは太陽熱発電といいます。」
先生
「要するに私たちは太陽の光と熱を使って電気を作り出しているのです。」
驚くべき太陽エネルギーの力
絶えず核融合を起こしている太陽は、そのエネルギーをあらゆる方向に飛ばしています。
地球に届くエネルギーはその僅か22億分の1に過ぎませんが、それでもわずか1時間分のエネルギーは世界の年間エネルギー量に匹敵する莫大なものです。」
私達はこの莫大な太陽エネルギーのうち、光と熱を使って電気を作り出しています。
太陽光発電とは?
太陽光発電は、半導体材料の表面に太陽光を当てた時に生じる光電効果(=光を電気に変えること)を利用する「太陽電池」により、太陽の光エネルギーを直接電気に変換する発電方式です。
太陽光発電は、化石燃料は使わず、発電のためのエネルギー源は太陽の光エネルギーなので、事実上「無尽蔵」です。
これが火力発電など他の発電方式との大きな違いとなります。
太陽熱発電とは?
太陽熱発電は、太陽光から熱エネルギーを集めて熱交換器で蒸気を発生させてタービンを回し、発電機から電気を作り出します。
この仕組みは水蒸気を発生をさせる方法が太陽熱であることを除けば、火力発電や原子力発電など従来の発電方式と全く同じです。
つまり、太陽熱発電は従来の発電技術をそのまま太陽エネルギーにあてはめたものです。