タグ別アーカイブ: 太陽光発電

太陽電池ってなに?

佐藤さん

「先生、先ほどの説明で太陽電池という言葉が出ましたが、それは何ですか?」

先生

「太陽電池はむしろ『ソーラーパネル』という<言い方のほうが一般的かもしれませんね。」

佐藤さん

「ああ、それなら知っています。
確か、屋根とかに貼ってあるパネルのことですよね?」

先生

「その通りです。」

先生

「『電池』という言葉がついていますので一般的な電池を連想する人もいますが、太陽電池はいわば『発電装置』であり、太陽の光エネルギーを直接電気エネルギーに変換しているのです。

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太陽電池は発電装置

太陽電池は光起電力効果(=物質に光を照射することで起電力が発生する現象)を利用して太陽の光エネルギーを直接、電気エネルギーに変換する電気機器です。
別名「光電池」とも呼ばれれています。
「電池」と呼ばれているので勘違いする人も多いのですが、通常の電池が電気を貯める蓄電池であるのに対し、太陽電池は光を即時に電力に変換して出力する発電機です。

太陽電池の種類

太陽電池は大きくわけて「シリコン系「化合物系」「有機系」「量子ドット型」の4種類あります。

シリコン系

素材にシリコンを用いる太陽電池です。
材料の性質の観点からは、大きく結晶シリコンとアモルファスシリコンに分類することができ、またその形態から、薄膜型や多接合型などを分別することができます。

化合物系

光吸収層(光電変換層)に無機化合物材料を用いた太陽電池です。
有名なものとしてシャープの開発した「InGaAs太陽電池」などがあります。

有機系

光吸収層(光電変換層)に有機化合物を用いた太陽電池です。
製法が簡便で生産コストが低くでき、着色性や柔軟性などを持たせられるなどの特長を有しています。
一方で、変換効率や寿命に課題を残しており、現在も実用化に向けて研究がつづけられています。

量子ドット型

第三世代型太陽電池とも呼ばれているものとして、使用する材料がまだ特定されていない太陽電池として、量子効果を用いた太陽電池が検討されています。

太陽光発電はどのような仕組み?

田中君

「先生、今、気づいたのですが・・・」

先生

「はい、田中君、何ですか?」

田中君

「そもそも、太陽光発電はどういう仕組みなのか全然説明していない気がするんですが・・・」

先生

「・・・・あっ・・・」

先生

「いやね~田中君、それはこれから説明するところよ。
ええ、決して忘れてたわけではないわよ。」

田中君

「・・・・・・」

先生

「コホン、太陽光発電では太陽光を太陽電池を用いて直接的に電力に変換するというのが基本的な仕組みになっています。
おわり。」

田中君

「・・・え~と、それだけですか?」

先生

「ええ、これ以上は私が理解できなかった・・・もとい、みんなが理解できないでしょうからこの程度でOKです。」

田中君

「・・・・・・」

先生

「・・・何ですか、その目は?」

田中君

「・・・・いえ、別に・・・」


太陽光発電の基本的な仕組み

太陽光発電では太陽光を太陽電池を用いて直接的に電力に変換する仕組みとなっています。
基本的には太陽電池、必要な電圧や周波数に変換するインバータ(パワーコンディショナー)の組み合わせで構成されており、また用途により蓄電池も組み合わされることもあります。

太陽光発電の構成

  • 太陽電池
  • 接続箱
  • パワーコンディショナ
  • 蓄電池(必須ではありません)

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